こんにちは、福山でトップフィールドマーケティングという会社をやっている神田(じんでん)です。
社長さんと生成AIの話をしていると、最後にこう言われることがよくあります。
「わしは使ってみたいけど、うちの社員はパソコン苦手なのが多いけぇね」
気持ちは、すごく分かります。せっかく入れても、若い社員さん1人だけが使っていて、ほかの人は触りもしない。これは、AIを入れた会社でとてもよく起きることです。
この記事では、パソコンが苦手な方やベテランの方にもAIを使ってもらうための、最初の1か月の進め方を週ごとにまとめました。
使われないのは、本人のやる気のせいではない
帝国データバンクが2026年3月に1万社あまりに聞いた調査では、生成AIを使っている会社は大企業で46.5%、中小企業で32.4%、小規模な会社では28.0%でした。会社が小さいほど、まだ使われていないことが分かります。
理由はいろいろありますが、大きいのは「何に使えばいいか分からない」と「キーボードで打つのがおっくう」の2つだと私は考えています。どちらも、本人のやる気の問題ではありません。
私がこれまで関わってきた中で、いちばん効果があったのは勉強会でした。AIで何ができるのか、どう始めればいいのかを、最初に一緒に確かめる。これだけで、その後の使い方が大きく変わります。
逆に、うまくいかないのが、「AI担当」を1人決めて、あとは任せきりにするやり方です。担当を置くだけでは、ほとんど動きません。担当を決めたうえで、一緒に定例のミーティングを持ったり、2週間に1回くらい勉強会を開いたりすると、ぐっと回り始めます。
キーボードが苦手なら、スマホに話しかければいい
パソコンが苦手な方にいきなり「ChatGPTに打ち込んで」とお願いすると、そこで手が止まります。なので、最初はスマホの音声入力から始めるのがおすすめです。

ChatGPTのアプリには、マイクのボタンがあります。押して「来週の安全大会のあいさつ文を考えて。3分くらいで話せる長さで」と話しかければ、ちゃんと文章が出てきます。
人に話すように頼めばいいので、パソコンが苦手な方ほど、こちらのほうが早く慣れます。現場の仕事が多い方にも、スマホなら休憩時間に試してもらえるのも助かるところです。
最初の1か月は、こう進める
いきなり全員に「使ってください」と言うより、1か月かけて少しずつ広げるほうがうまくいきます。週ごとの進め方は、こんな感じです。

1週目:社長が使って見せる
朝礼や会議で、社長がスマホに話しかけて、何かを頼んで見せます。たとえば「今月の安全目標の言い回しを考えて」くらいで十分です。社長が使っている姿を見るだけで、「使っていいんだ」という空気ができます。
2週目:1人1つ、自分の仕事を頼んでみる
全員に、自分の仕事を1つだけAIに頼んでもらいます。お知らせの文、日報の言い回し、お客様への返事など、何でもかまいません。ここで大事なのは、うまくいかなくても責めないことです。
3週目:うまくいった頼み方を共有する
「こう頼んだら、いい文が出てきた」という例を、社内のLINEグループや紙で共有します。ITが得意な人の使い方より、隣の席の人の使い方のほうが、ずっと参考になります。
4週目:使い方のルールを1枚にまとめる
最後に、使っていいこと、入れてはいけない情報を、A4一枚にまとめて配ります。お客様や社員の名前、社外に出していない数字は入れない。この2つが入っていれば、最初は十分です。
うまくいかないときに、見直したいこと
1か月やってみても広がらないときは、だいたい次のどれかです。
3つ目は、ルールの紙1枚でかなり減ります。ここがあいまいなままだと、真面目な人ほど使わなくなります。4つ目は、担当の人と2週間に1回でも話す場を作れば、それだけで動き出すことが多いです。
社員向けの勉強会から手伝ってほしいときは
「進め方は分かったけど、社内で教えられる人がいない」という会社も多いと思います。正直、ここは外の人が入ったほうが早いこともあります。社内の人が言うより、素直に聞いてもらえることがあるので。
トップフィールドマーケティングでは、福山・広島の会社で、社員さん向けのAIの勉強会や、仕事に合わせた使い方づくりをお手伝いしています。社長のためのAI相談窓口「社長のAI相談室」では、初回の相談(60分)を無料で受けているので、気軽にどうぞ。
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会社のスマホがなくても大丈夫ですか?
個人のスマホで使ってもらう会社も多いです。その場合は、入れてはいけない情報のルールを先に決めて、学習に使わせない設定をしてから使ってもらってください。
ベテランの社員が嫌がったら、どうすればいいですか?
無理に使わせる必要はありません。その方の仕事の中で、いちばん面倒そうな文章の仕事を1つだけ、一緒にAIでやってみてください。楽になると分かれば、自分から使い始める方が多いです。
若い社員だけ使っていても、問題ありませんか?
最初はそれでも大丈夫です。ただ、その人の使い方を3週目のように共有してもらうと、会社全体の力になります。1人だけの便利な道具で終わらせないのがコツです。
さいごに
AIが社内に広がるかどうかは、道具の性能より、最初の1か月の進め方で決まると私は思っています。社長が使って見せて、1人1つ試して、うまくいった例を共有する。この流れで、パソコンが苦手な方も少しずつ使えるようになります。
慣れてきたら、議事録やシフト表作りのように、会社の仕事そのものをAIで楽にする回も読んでみてください。
「うちの社員だと、何から始めてもらうのがいいかな」と迷ったら、この下のAIじゃけぇ君に気軽に聞いてみてください。会社に合わせて、始めやすい進め方をご案内します。